この秋、ひたすらやったことがあります。

お菓子作りです。

料理はもともと好きですが、お菓子はそこまででもなかったんです。せいぜいホットケーキか、蒸しパンとか、その程度。

料理と違って、目分量で作れると思ってなかったんですね。お菓子の類は。

なので、作り方をいちいち見ないと作れないので面倒くさかったんです。

毎日のおかずは目分量で何となくつくれるじゃないですか、主婦も10年以上やってると。

でもですね、
ある日、いつまでもあるゼラチンを捨てようかどうしようか、ふと箱をみたんです。

「250CCくらいから300CCくらいまででゼラチン一袋」

さらに、いつまでもあるベーキングパウダーには「小麦粉100グラムに大体3グラム」と書いてあるんです。

目分量いけるんじゃないか、と思ったわけです。そうか、ドライイーストもそんなかんじだよな、と。

私は概数のようなものが好きなんです。ぱっと捉えられる範囲の数字とか、おぼえられるようなこととか。右脳的っていえばそんなかんじなのか。

目分量でいけるぞ、と思った私は、9月の終わりから約2か月、ほぼこんなかんじで作り続けました。凝り始めると研究するたちです。

まだこの半量作ったような気がします。人参入りとか、色々作りました。

この秋、私から急にマフィンだのパンだのをプレゼントされた方もいたでしょうw タイミングがあった方には必ずおすそ分けしてました。

なんでこんなに夢中になったのか。

目分量で作れることがわかって嬉しかったのです。冷蔵庫に数日前のマフィンがあるってのに、作りたくなるとまた作ってしまい・・・。
実家の父も母も、もちろん私の夫や息子も、私のマフィンに飽きたと思いますが、研究熱はおさまらない。

そうそう、そして、その次のステップが大事なんです。

適当にある程度やれることはわかりました。

次にプロのレシピを研究しはじめました。
カリスマ主婦料理家の栗原はるみさんと、稲田多佳子さんです。

なんでこの人のレシピは牛乳をいれるのか、ヨーグルトをいれるのか、この素材だと生クリームなのか、はたまたオイルなのか、アーモンドプードルなのか、その理由がだんだんわかってきます。適当にお菓子を作っていた時期があったからこそ、後から理解する事の深さが違います。

つるかめ算の問題で、二次関数を知らないで工夫しながら問題を解いていた小学生が、中学校にはいって二次関数をしって「こんな便利な公式が!!!」と気づくのと似てるような気がします(違うか?)

プロはすごいな!やっぱここは素人との境目なんだな、と、出来上がったお菓子を食べて思うわけです。しっとりフワフワ、研究されたレシピってこういうもの。

この秋の一連のお菓子作り熱を通して、わかったことはつまり・・・

とりあえずやりたいと思った事、適当でも良いからやってみるのはいい。

子どもたちが言う、一見難しそうことも、適当でもいいからやらせてみる。

いや、こんなの知ってるよ、とお思いでしょう。私も書いていて「こんなの当たり前だわ」と思ってます(汗)。ただ、妙に腑に落ち度が、秋のお菓子作りの経験を通して高まったのです。あらためて書かせてくださいw。

私が適当にお菓子を作った後に、結局、正攻法(プロの料理家のレシピを見る)にもどり、伸びたわけです(たぶん今作るお菓子は味が美味しいw)。たぶん、さらに私らしさの味が加わって、今後も伸びる・・・かもしれないでしょう!

非常に前向きですね、わたし。

でも、「簡単な方法でもとりあえずやってみる、という軽やかさがあって、ちょっとした成功が学ぶ意欲が高まって、夢中に試行錯誤。さらに深まり、行きついたところで、ちょっとひと段落。ちゃんと正攻法をプロからきちんと学びなおす。そこでさらにステップアップする」んだぜ、ということを体感しちゃったもんだから仕方ない。
これが成長のコツなんじゃないかなとおもいました。

子どもはいつでも夢中になれる才能がありますよね。成長にどれもつながる大事な原動力なんだなーと。
保育者としても、親としても、その芽を大事にしたいなと思います。