赤毛のアン、私にとってはバイブルなんですけど(特に、イチゴ水とか、食べ物まわりの世界観なんて・・・最高!)読まれたことありますか?
読み進めていくうちに、アンの口から出てくる言葉に惹かれます。「想像の翼を広げて・・・!」という言葉に勇気をもらったこともあったなあ。
息子が小さい時、ファンタジーというか、想像の話をよくお互いでしていました。たとえば、小児科の待合室で30分以上待つとき「今からお母さん、コンビニに肉まん買いに行くよ・・・」と、妄想の肉まんを食べる話で30分つなぐことも可能でした(当時、コンビニの肉まんがとても美味しい季節でした・・・w)。想像の翼は病院の待合室でも広げられるもんだと思いました。息子が5歳くらいの時の話かな・・・。
想像力があると、もちろん、良い風にも悪い風にも使えてしまうものかもしれませんが、なるべく良い方向に役立てていきたいですよね。
さて、ここで。
私の母の話をします。
洋裁が好きで、彼女はいつも「これを何とかして使おうと思う」が口癖で、何かと手仕事をしています。
私はそれを、「ふみこコレクション」と呼び、たまに謎のセンスのコレクションを受け取ったりします。リウマチと10年以上付き合っていますが、頭と口と手先はまだまだ達者です。
母の工房は、かつての私の勉強机 ふみこコレクション・2019夏
ある日、たくさん家に合った黒いゴムを見て、なんとか良いものにならないか考えていたようです。その結果生まれたのが、毛糸のシュシュ。

もしかしたら、ちょっとインターネットで調べればこのアイディアはすぐでてくるのかもしれません。でも、母はインターネットを使っていません。彼女の中の編み物経験から生まれた組み合わせ。しかも、これ結構かわいいんですよ。そんな作品がたくさん実家にはあります。
病院で見つけた折り紙の作品、図々しくも「たくさんあるから一つ頂戴」と受付の人にいって一つ作品をもらってきて、自宅で折り紙を分解して、自分でおんなじ物をつくりあげていました。とことん自分でやれることは調べていく、昔ながらの姿勢も私の尊敬の対象です。
彼女の創作意欲が湧出されているのは、ある意味「何にもない」が育んで行く豊かな想像力の土台があるからなんだろなーとおもいました。
さらに今度は、現代のあるあるな姿の話をします。
ある日、若い保育士さんが、一生懸命手足口病の画像を眺めていました。
経験がないから仕方ないのだけど、近くにベテラン保育士が何人もいたのに、まずスマホで画像を自分で調べてから「この子手足口病ですかね・・・」と聞いていました。
さらに、秋の制作をするのに口頭でアイディアを出し合っていたら、若い保育士さんは「コスモス、とんぼ・・・」とスマホで調べた秋のキーワードを読み上げました。
時代ですから、「今の若い保育士は・・・」と言うつもりはないんです(すぐにネット検索するという姿に違和感は多少あったけど、今日言いたいことはそこじゃない)。
これからの時代、知識が外部(インターネット)に繋がっている状態がスタンダードになっていくでしょうし、他人に聞く前に、自分で確認してからにしよう、と第一次フィルターとして検索エンジンを使うことはデジタルネイティブ世代にとっては当たり前の事。
ただ、うちの母のような、なーんも外部とつながってなくて、ただ自分の中の創造の源泉のようなものと繋がる事は逆にすごいなと感じるのです。赤毛のアンのような、想像の翼を広げることが、情通信機器が無くてもできる事が土台としてあると、もっと広がっていくんじゃないかなぁとおもいました。
両方の力(ITを使いこなす力と、想像力)があると、今の世の中もっとしなやかに、幸せにいきていけるのかなぁ、なんて思いました。
さて。
そのような力を幼少期に身に着けていく事、どんなことが良いと思いますか?
私はごっこ遊びもいいかなとおもいます。とにかく遊び!
あとは、親子の会話を充実させていく事。
「へぇ」「ふーん」「そうなんだ」
反応しているのはいいのですが、その会話をもう少し発展させていくと良いなと思います。
そして、その子の話したことを「そんなわけないじゃーん」と一蹴せず、いったん受け止めてみる。「そんなふうに思ったんだね!」と。
または広げてみる。「じゃあ、こうなったらどうなるんだろうかね?」
Yes、Noで終わらない会話って、脳みそ使いますよ~♪
余力があれば、それを現実化する行動に発展させていくと、シナプスがさらに広がるかも!さっきの話でいえば、私が現実に息子と肉まんを手作りするとか、コンビニに行って息子に一人で肉まんの買い物をさせるとか。
今日ちょっと丁寧に会話していきませんか?きっと意外な一面がみられますよ!
かくいう私もこの間、人のレシピとかクックパッドを開くのをやめて、にんじんマフィンを作りました。今までのお菓子づくりの経験をちょっと信頼してみましたw
小麦粉100グラムくらいにたいし、ベーキングパウダー小さじ一杯くらいだな、という、どんぶり勘定っぷり。あとは生地の緩さは経験だし、油いれればしっとりするよな、とか、家庭料理なら許される感覚で。にんじんは息子にすりおろしてもらいました。夏休みの思い出。それ以上のクオリティはプロにまかせよう。
でも、割と美味しくできましたよ!
あ、雰囲気でマフィンがつくれたなぁ、と自信になりましたw
