4月が半ばを過ぎました。
4月は、赤ちゃんクラスのフォローに入る機会が多いです。ゼロ歳。

「ほぇ~!ほぇ~!」と泣く姿すら愛らしいと思うけれど、ま~、ゼロ歳児保育はほんとに体力使います。安心を赤ちゃんに伝える手段として、おんぶにだっこは欠かせません。

なんせ集団保育なので、一人が泣き出すと段々伝播して大合唱。ひぃ~~!と大人もついついなりがちです。

大合唱のなか、保育士が順々に一人一人、あるいは同時に3人、4人と、赤ちゃんに向き合います。すると、徐々に落ち着いた空間が生まれます・・・。

赤ちゃんの大合唱がおちついたのはなぜか。

”それぞれの身体が感じる不快感取り除かれ、満足感で満たされたから”

言ってみれば簡単な事ですが、その身体の不快は様々。
保育士達は、それを生活リズムやその子の好みから推測します。

ミルクかな、おむつかな、眠いのかな、あきちゃったかな、抱っこかな、かゆいのかな、熱いのかな、寒いのかな、熱が上がってるのかな・・・、あ!この手の位置が嫌なのか!この洋服が嫌なのか、人見知りか、場所みしりか、この感触なのか・・・?!え?!この角度?!
オーバーですが、もはや我々は探偵か?!となる時もあります(笑)
赤ちゃんはまだ言葉では教えてくれないですからね・・・。

保育士はその辺を様々なデータから推測し、お世話をしていきます。一緒に生活していくとその精度はどんどん上がっていきます。「このひとは、いつも自分の不快をとりのぞいてくれる」と身体で理解した赤ちゃんも、保育士に愛着を感じるようになっていってくれます。そのプロセスは、赤ちゃん保育に携わる保育士ならではの醍醐味でしょう。

そんな赤ちゃんたちの満たされていく様子を見ていて思うのは、

「人は、頭で考えて感じる幸せより、身体で感じる原始的な幸せが満たされていくことで、快・不快を学んでいくんだよな。そして、体の感じる不快がとりのぞかれていくことで簡単に笑顔でいられるんだよな。」

ということでした。

あんなに激しく泣いていたのに、ミルクを飲むとケロリ。
あんなに抱っこしてないと怒っていたのに、昼寝をすると、ご機嫌で一人遊びしていられる。
食事などの準備で忙しく動き回る大人に、遊んでよ~と泣いていたのに、立ち止まって遊んであげると、ニッコニコ。

大脳皮質が発達した大人なら、何かで不機嫌な人に「じゃあ、これ(一万円)あげるからちょっと待ってて」と言えば簡単に機嫌が直るかもしれない(笑)。おなかすいてればこれで買い物いけばいいか、つまんないから映画いけばいいか、とおもったり頭で考えて対処できますしね。

でも、赤ちゃんに一万円なんて見せても不機嫌はなおりません。

赤ちゃん時代に、その不快を周りの大人にどれだけ取り除いてもらえたか、そこが重要なんだと思います。
そのやりとりを通じて大人も成長させてもらえます。
「大人の思い通りにはいかない」ことを学びなおしているようにおもいます。
育むって、そういう側面をも内包しているんじゃないかなと。
赤ちゃんは「先生」ですよね。大人がお世話しているようですが、実は先生なんです。
大人がイヤイヤ期を受け止める柔軟性を身に着けていくんです(笑)
結果、赤ちゃんと大人との間に愛着形成がしっかりとできるというメリットがうまれます。
 
そんなわけで、私はあかちゃんから、大脳皮質で理解して捉えた幸せより、身体でダイレクトに感じる幸せのほうがより身近で、簡単に自分で整えることが出来るんだなーと学んでいます。
今日も自分自身の身体の声を大事に聞いていきたいです。




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