多摩市の発達相談支援センターの”ころのあOrange”でのプチズッコロッカの活動から・・・

今週は、我々にとって大きな一日となりました。

というのは、子どもたちにとってその日が一番意欲的に作品作りに集中していたからです。

新しい空間において、新しい事を、新しい人と行う、ということはとてもエネルギーをいることですよね。
たやすくそれをクリアできる子と、それがとても大きなチャレンジになる子とが居ますが、ころのあに通うお友達は後者であることが多い傾向にあります。

だからこそ、このプチズッコロッカの活動も、実際はどんな風に彼らが受け入れていってくれるのか、実は毎回が我々にとってもチャレンジの連続でした。
あたらしい場所、図工という新しい事、見たこと無い大人が4人もいる・・・。子どもたちにとっては、結構ハードですよね。

3回目の活動となる今週のプチズッコロッカは、彼らに「プチズッコロッカ、OK!」と言われたような気分となりました。

・回を増すごとに、制作において子どもたちの主体性が増してきているということ。
・大人との会話がスムーズであること。
・持ってきた宿題はさておき(!)、早く終わらせてプチズッコロッカしたい!という気分である事。
・次回はこういうことがしたい、という思いが出てきていること・・・!

もちろん、大人の環境設定(材料の選定、大人の振舞い方)が最初は重要ではありますが、ころのあOrangeでのプチズッコロッカの空間を”安心安全だ”と認識した子どもたちは、どんどん主体性を増し、手を動かし、「こういうのつくりたい!」と心を動かし、『生きる力』を育み始めるのです。そうなったら、この小さな芸術家達の創作の泉はとめられないのです~!(オーバーな表現・・・? でも、そんなことを言いたくなる変化なのです)

また、プチズッコロッカをサポートするメンバーが素敵なんです。

”みずっち”こと水野さやかさん(山と水の図工室・ズッコロッカ主宰)は、子どもから人気のある現役の図工の先生。こどもの中にある「やりたい!」を、明るく元気が出る言葉と共に引き出してくれる。子どもだけでなく、大人にも元気をくれる人なんです。

”しなもん”ことシイナアキコさんはガラクタ楽器演奏家(ピアノやマリンバ、いろーんな楽器を弾きこなし音を作り出す音楽のプロフェッショナルなんですよ!)なだけあって、廃材を前に生み出す作品はアイディアの宝庫!子どもたちの「こうしたい」に、「こうやってみる?こういう方法もあるよ!」とポンポンポンポンとアイディアを出してくれます。

そして、”はるちゃん”こと大迫春菜さんは彫刻家のホープ!
その繊細な手仕事を横で見ながら、こどもたちはプロの道具の使い方を知り、あこがれを抱くことでしょう。子どもって、いきなり色んな発想で生み出すこともできるけれど、最初は”真似る”ところからはじまったりするんですよね。私も2歳の子のお絵かき中に「先生!あんぱんまんもっと描いて!」と何度いわれたことでしょう(笑)。そんな風に、繊細なはるちゃんの作品をみながら、真似る=学ぶプロセスを踏んでいること間違いなしです。

まぁ、そして”えんどうちゃん”こと、私がいたりするのですが、私も楽しく子どもたちをサポートしながら作品作りに没頭してますよ!
みずっちがいうように、廃材が宝物に見えてしかたがなくなってきてます(笑)。みなさま、要らない布や紙や木欠片などありましたら、くださいませ・・・!

そんなわけで、ころのあOrangeでのプチズッコロッカの活動には、生きる力、自己肯定感アップ、手先の器用さの向上、集中力のアップ、などなど、様々なラッキーポイントが埋め込まれていたりするんですね。情動(心の動き)や感覚(身体の動き)を伴う学習は、単純な大脳新皮質だけに働きかける学習よりも、楽に学べるんですよね。そして、良い経験として脳幹にしまわれる・・・と、今後の様々な問題に対して応用が利くんです!!あー、創作活動って現代人が後回しにしてきた事。とりこぼしがちな所にきちんとまなざしを注いでくれたころのあOrangeの代表や、ズッコロッカのみなさん、すごいわ~。
ちなみに、そんなところに依拠して、わたしも幼稚園でのぱんだくらぶの活動を造形遊びにフォーカスしているわけです。(下の写真)


それから・・・
まもなく、みずっち(水野さん)としなもん(シイナさん)が多磨霊園(駅から徒歩5分)にてズッコロッカ(=ずこうでもしよっか!)のアトリエをオープンさせるそうですよ♪

そちらでは小さなお子様からも参加できるイベントも多く開催されるようです。
この二人がタッグを組む空間、ほんとによいエネルギーをもらえる空間になるとおもいます。

本格オープンまで、しばしお待ちくださいネ。