実母は、「イチローは、足をマッサージされて育てられたんだって」と、孫をせめてイチローにちょっとでもちかづけようと、私の息子の足ゆびから足裏全体をを二才くらいから、もみもみしてました。

私が保育園で働いてるあいだ、小さな息子は実母にみてもらっていたので、そのとき息子は毎日のように彼の祖母から丁寧な足もみをうけてました。息子は「おばーちゃん、マッサージやって」と、会うたびにおねだりしていました。小さな孫の足を触ることは、実母にとっても楽しい事だったようで、おたがいにたぶん幸せな時間だったかと思います。

その足もみはやがて私や旦那の役割に引き継がれ、毎晩息子の足裏をもみもみしてねかしつけました。たまに面倒くさいなと思いつつも、習慣化されるとなんとなく毎日やってしまうものです。(先に寝るようになった今はしてませんが、彼のあしもみは若石ローラーにおまかせw)

残念ながら彼は、イチローのように野球には目覚める様子はありませんが、祖母のお陰で、小さな頃から情緒的にとても落ち着きがある子になりました。彼の一番の良さは、どんな子でも、どんな大人でも、性差もなく、最初からフラットに関われるところです。新しいことにも、ほぼ平常心でとりくむことができます。たとえば今日は新学期ですが、クラス替えがとても楽しみだという。担任の先生がかわることも「どんな先生かだんだんわかっていくことが楽しい」といいます。友達と離れることにも「前に離れた友達と一緒になるかもしれないし、楽しみ」といいます。私のクラス替えに関する記憶は、不安感というかドキドキしていた記憶しかないので、我ながらなんて前向きな息子なんだと思いました。

私は五年間ゼロ歳児にかかわりましたが、柔らかいはずのあかちゃんですら、からだが強ばっている子はいます。たいてい、その特徴を持つ子は、安心感に満たされておらず、親にとっていわゆる「育てづらさ」がありました。

多くの乳幼児を抱っこしてきた私は、子どもの身体のこわばりが彼らの安心できない感覚に作用しているのでは、と経験的に確信をもってます。
また、ブレインジムや感覚統合など学びはじめて、それを理屈として納得しました
脳で起きてることが体でおきるなら、体を先にアプローチしてあげると、情緒的な落ち着きは導かれると。私の息子の例は、一例にすぎず、一般化するにはずいぶん乱暴な文脈だとは思いますが、上記の事からやっぱり足裏のアプローチが発達に全く関連しないことは無いと思うのです。

子育てにおけるスキンシップが今とても足りないといわれています。手を握る、足をにぎる、一つ一つが愛着を形成し、発達をうながします。

私が保育園で寝かしつけるとき、情緒的に安定が必要な子には必ず手のひらで足をあたためてあげ、スリスリして、ねかせます。このひと手間が、きっと数年後のこころの成長にもつながるとおもうんです。

その数年後、わたしが、エガオトリズムさんのとこで足裏マッサージを定期的にうけるようになったのは何だか面白い布石だったなあ、とおもってます。

ちなみに、毎日のように足裏のお手入れをしているわたしは、この健康の道を普通に歩くことができます。気持ちいいです。

自分の息子や保育士としての経験から「足裏からの発達の可能性」に気が付いた私と、足裏を知り尽くしたプロのエガオトリズム代表松井希さんとで、お母さん向け講座を一緒に開催します。「わが子の育ちの気になる・困ったに向き合う3Days」です。

希さんからは足裏の知識と、母親としてHSC(Highly Sensitive Person 過度に敏感すぎる人)な息子さんと前向きに関わっていくプロセスを。私からはブレインジムと感覚統合から発達の話と、現役保育士として集団の中の子どもの姿を見てきたプロセスを、皆様とお話していきたいと思います。
ピンと来た方、ご一緒に3日間学びませんか?