お正月休みも終わりつつあります。

保育士になって、大人の子どもへの様々な語り口調をよくみかけるようになりました。

まぁ、だいぶやんちゃな、お言葉遣いの方々もみかけます。

「おめーのせいで、〇〇になっちまったじゃねえか!」「てめぇ、いそげよ。」とか。

まぁ、TVなどで『ぶす・でぶ・はげ』が普通の言葉として使われるようになり、世の中の言葉が乱れ始めたのは今に始まったわけでもないので、驚くべきことではないのですが(悲しむべき事ではありますが)、この正月休みに「ん?こういう言葉かけ多いんでないの?」と思ったことがあります。

※電車やレストランにて
「ねぇ、お母さんいったよね、いったよね、言ったよね!」(アレグロでクレッシェンド)
「ねぇ、ほんと、いい加減にしてくれないかな、お母さんここで『飲むな』っていったよね、言ったよね、言ったよね!」(メゾフォルテからのフォルテ)
「こういうことしても意味なくない?よく考えて、周りの人にすごく迷惑だって事、あなた本当にわかってる?おかしいとかそれくらいわかりなさいよね。そういうのお母さん許さないから!」(プレストでフォルテッシモ)

見た目も割ときちんとされたお母さんたちで、笑えば優しいんでしょうけど、とにかく、氷のように言葉が怖いんです・・・。冷え冷え・・・チクチク・・・。

なんだろう・・・これ、なんか思い出すんだよな。

おお!この口調、そうか!
田原総一郎 VS 橋下徹
とか、懐かしい討論番組風かと!

朝まで生テレビ出演中のパネリストの迫力に匹敵します。かつての舛添要一 VS 田島陽子でもいいのかも。聞く耳もつもんか、完璧に論破してやれ!というような。

いや、こどもの振る舞いが緊急事態につながる場合はそれくらいの勢いもあることもあるとおもいます。

でも、その言葉を浴びている子どものしたかったことは、傍から見ると非常にちょっとしたこと、ささいなこと、に思えるのです。でもお母さんにとっては、その行為は非常に今やってはいけない事として映っているわけです。

朝まで生テレビ出演中となってしまったお母さんを前にして、もはや子どもは何も言葉は出ません。フリーズ。

保育園で、このような言葉かけをしたとしたら(ほぼないですけど)、子どもは何も学びません。子どもは恐怖と諦めでフリーズします。

どんな些細な事でも、それが許される範囲のことであるなら、子どものしたいを優先させることが、自己肯定感とか自尊感情を高めることにつながります。コントロールしておいて、まっとうな自立を求めるのは、そりゃしんどいですよ、子どもたちは。

と、そんなことを書いておいて、実際自分も、息子にそんな事をいってるんじゃないかしら・・・と、わが身をふりかえったお正月でした。

むしろ「きみ、それは欺瞞といふものではないのかね?答えたまへ。」という、近代小説風くらいの口調にぶっ飛んでほしいものです。

また、自尊感情を高める子育てのために、ブレインジムなどのセルフケアは親世代に特に必要だな~と、感じました。
ブレインジムは、自分の気持ちや体の状態に気づくことが上手になるので、俯瞰することも得意になりますよ。